イチローの凄さとは?
イチローが引退しましたね。
まぁ私はそれほど野球好きというわけではありませんので、野球に関してあまり詳しくもないのですが、イチローのすごさはよくわかります。
数々の偉大な記録を作っているので、すべてが印象的ではあるのですが、
私が最も印象に残っているのは、2009年WBC決勝で、10回表に3対3の同点から2点タイムリーヒットを打った瞬間です。
この時は本当に感動しました。
この大会の時のイチローは12打席連続ノーヒットを記録するなど、ヒットが思うように打てずに決して調子がいいとは言えませんでした。
しかし、決勝の、試合を決めるあの場面でイチローに打席が回ってきたときは必ず打ってくれると100%信じて観ていました。
そう感じさせてくれる、本当に何をやらせても華のある選手でしたね。
イチローの調子が良かったら、あの場面で勝負してくれなかった可能性がありますから、何もかもすべてはあの瞬間のため、イチローが試合を決めるあの瞬間のために導かれたものだと感じてしまいます。
このタイムリー打った後も日本中が大騒ぎをし、同じ日本代表のメンバーも喜びを爆発させている中、イチローはいつもどおりのクールな表情を貫きました。
いつも、クールな表情のイチロー選手
どんなことが起きても一喜一憂せずに、淡々と仕事をこなすその姿は私含めトレーダー全員が見習うべき姿ですね。
ひとつひとつのトレードで勝った負けた、と言っている場合ではないということがイチローを見ているとよくわかります。
仲間に助けられていたと語るイチロー選手
そして、そんなイチローも仲間に大いに支えられたと言っております。
12打席連続でヒットが打てなくて13打席目でヒットを打った時にチームメイトたちが、満面の笑みで迎えてくれたときは本当に嬉しかったそうです。
この天才イチローですら仲間なしではここまでの偉業を成し遂げられなかったでしょうから、仲間の大切さが本当によくわかりますよね。
トレードも一人でやるものではなく、仲間を作ってやっていくものだと思ってますから、ぜひ仲間を作っていってほしいと思います。
メジャーの扉を開いたのは、野茂英雄氏
今となっては日本人がメジャーリーグに行くというのは、結構ふつうになってきましたが、
昔は日本とメジャーリーグでは格が違うと言われていて、日本人はメジャーでは通用しない、というのが一般常識でした。
でも、そんな常識がある中、1995年
まずメジャーへの道を開いたのが野茂英雄氏でした。
独特な投げ方をするトルネード投法でおなじみですね。
メジャー初年度から活躍し13勝6敗と大きく勝ちこし、奪三振が多く、新人でありながら236もの三振を奪い、奪三振王のタイトルを獲得します。
すごいことですねこれは。
当時、『野茂が投げれば大丈夫』とかいう野茂の歌なんかも出ちゃったりして日本中が野茂フィーバーで湧きましたよね。
でもこれは投手だからなんとか成功したとの意見が強く、打者ではやはり日本人は通用しないだろうと思われておりました。
そして、2001年にイチローがメジャー挑戦をします。
野手では初めてのメジャー挑戦です。
野手でいきなりメジャー行くのはかなり不利なことだと思います。いろいろな投手がいて、日本人は投げないような独特な球を投げてきたりしますし、適応に時間がかかりますから。
日本では無双してブイブイ言わせていたイチローでもメジャーでは大した成績は残せないだろうと多くの人が思っていただろうし、あまり詳しくないながらに私も思っていました。
活躍しないのが当たり前の話で、試合にそこそこ出られたらすごい、くらいの話だったと思います。
Wikipedia情報から抜粋
イチローがメジャー挑戦が決まったあと、東京在住のアメリカ人ジャーナリストであるロバート・ホワイティング氏というかたが、2000年12月号の文藝春秋にて、こんなことを書いたそうです。
「イチロー君大リーグは甘くないぞ」と題し、
イチローがメジャーでは通用しないことを断言し、「イチロー自身も『あーあ、アメリカにこなければ今ごろはまだ日本のスーパースターでいられたのに』と後悔しているかもしれない。来年の今ごろ、僕がこの誌面で平謝りに謝っているかどうか、忘れずにチェックしてほしい。」
と執筆したそうです。
これはロバート氏だけの偏見の意見ではなく、多くの人が感じていたことだと思いますので、代表的な意見と言ってもいいのではないでしょうか。
もちろんイチローの活躍を信じて疑わなかったかたも一定数いらっしゃったとは思いますが。
しかし、そんな大衆(私含む)の意見を天才イチローは完全に大きく、気持ちいいくらいに振り切ってくれました。
予想をぶっちぎる数字の並んだ初年度のイチローの成績
初年度の成績は、
打率.350 安打数242本 盗塁数56
新人王・MVP・首位打者・盗塁王・シルバースラッガー賞・ゴールドグラブ賞
と様々なタイトルを獲得、まぁ全部すごいのですが242本の安打数は70年ぶりの記録だったそうです。新人の最多安打記録の234本という大記録もちゃっかりと破ってしまっています。
盗塁数も56って…
打っても、走っても、守っても、投げても超一流ですからね…
ホントに凄い!(゜_゜)
あの例の記事を書いたロバート・ホワイティング氏もシーズン終了後、土下座どころか土下寝ばりの平謝りをしたことだと思います。笑
彼が悪いわけでhなく、イチローが凄すぎたといえるでしょう。
守備も超一流のイチロー。
レーザービーム集はおすすめです。
矢のような送球とはまさにこのことですね。
レーザービームと名付けられるイチローの送球
イチローが初年度、ものすごい送球でランナーを刺したことで、その送球はレーザービームと名付けられ、警戒されすぎてイチローに打球が飛んだ場合、誰も攻めた走塁をしなくなりました。
アウトにするだけではなく、抑止力になっているということですね。
イチローが送球したときの観客の湧き具合…
この送球をみるためだけでもお金を払って球場に足を運びたいと思わせてくれますよね。
守備でここまで観客を沸かせることができるのですから、本当にスーパースターです。
こんな選手を見られるなら、そりゃあ見に行きますよね。
捕れるふりして騙してランナーの進塁を防ぐプレーも好きです。観ていて本当に楽しませてくれる選手で、野球を観る楽しさを伝えてくれていますよね。
今になって思いますが、私も一度でいいからイチローのプレーを生で観たかったです。(T_T)
メジャー4年目で達成したのは、とんでもない記録
そしてメジャー4年目の2004年にさらにとんでもない記録を作ります。
安打を重ねに重ねて年間262本のヒットを放ち、破ることがまず不可能と思われていた大記録である257本のメジャー最多安打記録を破ってしまいました。
これは野球を全く知らない人でも知っているイチローの大きな記録ですね。
イチローに記録を抜かれるまでに最多安打記録保持者だったのはジョージ・シスラーというかたでした。
ジョージ・シスラー氏
写真から伝わるこの昔感…年季が伝わってきます。
ジョージ・シスラー氏が257本のヒットを打ったのが1920年の戦前である大昔の話で、イチロー本人も
『現在とその頃の野球とでは道具もグラウンドの環境もまったく違うんだし(昔はヒットが出やすい環境だった)、最多安打の記録を抜くのはまず不可能だ』
と言ったとか、言わなかったとか…(不確かな記憶ですいません…)
そして、10年連続で200安打達成の偉業
その翌年からもヒットを打ち続け、10年連続200本安打を記録しており、これも初めての前人未踏の記録で、破る人がまず出なさそうな偉大な記録です。(゜_゜)!
一流の選手でも現役生活の中で1年で200本もヒットを打つことはなかなか出来ないのに、それを10年連続って…
予想の上の上のさらに上を行くのがイチローという男ですね。
そんなイチローですが引退会見でこんなことをおっしゃっております。
引退会見での名言とこれまでのイチローの名言
『少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけない』
『一気に成長し、高みに行こうとすると今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられない。』
『地道に進んでいくしかない。』
イチローは現役時代から自分のことは天才ではなく、努力の積み重ねで成長してきた人間だと言っておりました。
過去のイチローの名言を少し紹介していきます。
努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。
人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、
それは間違いです。
少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事。
キャンプでいろいろと試すことは、ムダではありません。
ムダなことを考えて、ムダなことをしないと伸びません。
人に勝つという価値観では野球をやっていない。
しっかりと準備もしていないのに、
目標を語る資格はない。
やってみて「ダメだ」とわかったことと、
はじめから「ダメだ」と言われたことは違います。
考える労力を惜しむと、
前に進むことを止めてしまうことになります。
夢は近づくと目標に変わる。
努力を積み重ねてきた、努力の天才のイチロー
努力を積み重ねて、少しずつ成長してきたからこそ、天才イチローと呼ばれる存在になったということですね。
これは私の信念の1日1日ちょっとでもいいから成長をする、という考えと同じことだったのでとてもいい言葉を聞けたなぁと思いました。
他人と比べることよりも、自分が日々の積み重ねで成長していく、というのは私がよく紹介する松下幸之助さんの名言に共通するものがありますよね。
こういう一流のかたたちの格言とか名言は、すべてのことに共通していると思います。
トレードの格言を言ってくれているんじゃないの!?と思うこともあります。(^.^)
FXトレードと共通する名言
しっかりと準備もしていないのに、
目標を語る資格はない。
まさにトレードのことですね。
インジケーターのルールでちょちょいとトレードしたり、たいした検証もしていないのにリアルトレードにいったり、、
それで勝った!負けた…だの言っていたらトレードではなく、ただのギャンブルですからね。
やってみて「ダメだ」とわかったことと、
はじめから「ダメだ」と言われたことは、違います。
考える労力を惜しむと、
前に進むことを止めてしまうことになります。
なんでもまず私に聞いてみるのではなく、ご自身で検証してみることが大事です。
こんな方法でやったらどんな勝率になるんだろう?とか、こういうルールを足してみたら面白いかもしれないとか、こうしたらトレード数はどれくらい増減するんだろう?とか、
いろいろ考えながら自分で実際に検証してみて数字を出しながら感覚を掴んでいくということは、ただ私に聞くことよりも何倍も為になることですから、ご自身で頭をフルに使って行動に繋げていくことは非常に重要なことです。
そのように考え行動をした結果、でてきた疑問や気付いたことなどを私にご意見をいただいたり、質問をいただければ、これ以上にない幸せなことです。
火花でたくさんの質問をいただいており、すべてしっかりと読んでおります。
しかし、本当にわかりづらい質問とかあったりして回答したいのに回答できないことがございます。
最初の挨拶から、質問に至るまでは丁寧で素晴らしいメール内容なのに、質問だけが非常にわかりづらいとか…
まだ、回答がない場合は今一度質問したメールを見返していただき、わかりやすい文章になっているか、相手に伝わる内容かどうか確認していただければと思います。
生意気言って申し訳ございませんが、わかりやすく、素晴らしい質問には喜んで回答させていただきますので、どうぞよろしくお願いします。
イチローが貫いた野球への愛
最後にイチローの引退会見から、
イチローが貫いたものは何ですか?の問いに対し、
『野球を愛したこと』
だとおっしゃいました。
好きだからこそ努力も続け頑張れたわけであり、
好きだからこそ、ここまでの偉業を達成することができたのだと思います。
イチローみたいな天才でも『くそ~野球嫌いなんだよ、めんどくせ~、でも金のためにがんばるかぁ』とか思いながら野球をやっていたらここまでの偉大な選手には絶対になれなかったでしょうから。
トレードも楽しく学ぶ、
ということがいかに大事か改めてイチローから学ばせていただきました。